申し込みブラックは、短期間に複数の会社に申し込んだ履歴が信用情報機関に登録され、審査に通過しにくくなる状態を指します。
申し込みブラックが原因で審査に落ちた方の中には「申し込みブラックになった際の対処法が知りたい」このように考えている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、申し込みブラックの概要や申し込みブラックを避ける方法、申し込みブラックになった場合の対処法などをまとめました。
すでに申し込みブラックになった方や、申し込みブラックを避けたい方は、本記事を参考にお金を工面してみてください。
【目的別】中小消費者金融比較表
申し込みブラックとは?
申し込みブラックとは、短期間に複数の会社に申し込んだ履歴が信用情報機関に登録されることを指します。
申し込みブラックになると各種審査に通りにくくなるため、申し込むタイミングを慎重に考える必要があります。
履歴が残る期間は最長半年
申し込みブラックの履歴が残る期間は最長半年です。他の金融事故の中には、5〜10年ほど履歴が残るものもありますが、申し込むブラックの場合は期間が短めに設定されています。
申し込みブラックの履歴は、CICやJICC、全国銀行個人信用情報センターに登録されており、個人でも確認可能です。
厳密には、全国銀行個人信用情報センターに履歴として1年間残りますが、会員への情報提供は6か月を超えない期間に設定されています。
信用情報機関で共有
申し込みブラックの履歴は、信用情報機関で共有されます。
カードローンや各種ローンなどの申し込みの審査の際に、申し込みブラックの履歴を確認されるため、ブラックになると各審査に通りにくくなります。
審査にスムーズに通過したい方は、申し込みブラックを避けて申し込みましょう。ただし、何社以内であれば申し込みブラックにならないという基準は設けられていません。
ブラックを避けたい方は、1社の審査が完全に終了したあと、期間を空けてから次の審査に申し込むようにしましょう。
社内ブラックとは?申し込みブラックとの違い
社内ブラックと申し込みブラックにはどのような違いがあるのかを解説します。
社内ブラックとの違い
社内ブラックとは、申し込んだ会社内でブラック扱いされる状態を指します。社内ブラックは他社と内容が共有されないため、他社に申し込めば審査に通過できる可能性が高いです。
たとえば、A社の社内ブラックになってもB社に情報が共有されず、B社の審査に悪影響が出ることはありません。
反対に、申し込みブラックは申し込んだ会社以外でも共有されるデータであり、すべての会社の審査でマイナスに働くと把握しておきましょう。
金融ブラックとの違い
金融ブラックとは、返済の長期延滞や債務整理などを実行した際に、事故情報として信用情報機関に記録される状態を指しています。
金融ブラックになると、原則クレジットカードやカードローンなどの審査に通過できなくなるため、できるだけ避ける必要があります。
申し込みブラックは最長でも半年ほど履歴が残る程度ですが、金融ブラックの場合は5〜10年ほど履歴が残り、人によっては不便に感じるでしょう。
金融ブラックになるほどお金を借りるのは避け、計画的に返済するようにしてください。
申し込みブラックが審査に通らない理由
申し込みブラックがカードローンやクレジットカードの審査に通らない原因は、次のとおりです。
- 多重債務や貸し倒れのリスク
- 不正利用や犯罪行為の懸念
カードローンやクレジットカードの審査に通る確率を上げたい、または審査になかなか通らなくて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
多重債務・貸し倒れのリスク
申し込みブラックの方は、多重債務や貸し倒れのリスクを懸念されるため審査に通らなくなります。
短期間に多くの会社に申し込む方は、お金に困っている多重債務者であり、返済能力が低いと判断されます。
貸金業社は貸し倒れを最も避けたいと考えているため、返済能力が低い方を審査で落とすのは当然です。
また、複数の会社に申し込んでいる方は、他社に断られた可能性が高いとも推測されます。他社に断られた方は信用が低く返済能力もないと判断され、審査に通過できません。
審査に通過したい方は、申し込みブラックにならないような方法で審査に申し込みましょう。
不正利用・犯罪行為の懸念
申し込みブラックになると、不正利用や犯罪行為を懸念される可能性が高く、審査に通過できません。
たとえば、複数のカードローン会社に同時に申し込み、債務整理の前に多くのお金を借りようと考える方もいます。
債務整理の実行後はカードローンやクレジットカードの審査に通過できなくなるため、借りられなくなる前に借りてしまおうと考える方も多いです。
会社側は不正利用や犯罪行為の可能性がある方にお金を貸すと貸し倒れになる可能性が高く、積極的に貸したいと考える会社はありません。
不正利用や犯罪行為をするつもりがなくても、申し込みブラックになると疑念を持たれて審査に通過できなくなると把握しておいてください。
申し込みブラックを避けるための対策
申し込みブラックを避けるための対策は、次のとおりです。
- 半年間は新規申し込みしない
- 同時申し込みを控える
- 家計を見直す
一つずつ解説します。
半年間は新規申し込みしない
カードローンに一度申し込んだら、半年間は新規申し込みを避けてください。
半年以上期間を空けたら申し込みブラックにならないとは断言できませんが、一般的には半年間あけていれば申し込みブラックになる可能性は低いとされています。
どうしてもすぐにお金を準備する必要がある方にとっては、長い期間のように感じますが、できるだけ期間を空けて申し込まないとブラックになり後悔する可能性が高いです。
1社申し込んで審査に落ちても、半年間は期間を空けて申し込み、ブラックの状態にならないようにしてください。
同時申し込みを控える
短期間の同時申し込みも控える必要があります。申し込みブラックは仮審査の段階でも申し込み件数に含まれる可能性があるため、同時に複数社に申し込むとすぐに申し込みブラックになります。
同時に申し込むのではなく1社ずつ申し込み、審査を受ける必要があると把握しておきましょう。
家計を見直す
根本的な解決策として、家計を見直すのもおすすめです。お金が必要な方の中には、貸金業者にお金を借りてなんとかしようと考える方も多いです。
しかし、お金を借りても根本的な解決にはならないため、家計を見直して支出を抑え、貯金できるような環境を整える必要があります。
まずはどれほどの収入があるのかを把握して、収入の中でやりくりするように心がけてみてください。
申し込みブラックの確認方法
申し込みブラックを確認する際は、信用情報機関に情報開示請求をする必要があります。
個人信用情報の確認
個人の信用情報を確認する際は、次のいずれかの信用情報機関に情報開示請求をしましょう。
信用情報機関名 | 主に加盟している会社 |
---|---|
JICC | 貸金業者 |
CIC | クレジット会社 |
全国銀行個人信用情報センター | 銀行 |
情報開示請求は、インターネットや郵送、窓口からの申し込みなどに対応しています。
信用情報機関によっては対応していない方法もあるため、公式サイトで確認しつつ請求してみてください。
審査に落ちた理由は確認できない
申し込みの審査に落ちた場合、原因を確認する方法はありません。カードローン会社やクレジットカード会社は、審査内容を公開しておらず、機密情報となります。
審査に落ちた原因が流出すると対策したうえで申し込む方が出てくるため、問い合わせても確認できません。
しかし、信用情報開示請求を実行すれば、大まかな原因を推測できます。審査に通過したい方は、情報開示請求の結果を考慮した対策をおこない再度申し込みましょう。
申し込みブラックになった場合の対処法
申し込みブラックになった場合の対処法は、次の5つです。
- 履歴が消えるまで待つ
- クレジットカードでキャッシング
- 低めの限度額を希望する
- 債務整理を検討する
- 中小消費者金融を利用
順番に解説します。
履歴が消えるまで待つ
申し込みブラックになったら、履歴が消えるまで待つ必要があります。
申し込みブラックは、短期間に複数の会社に申し込んだ履歴が信用情報機関に登録される状態を指しており、時間が経てば履歴が消えて元通りになります。
一般的には半年以上経過すれば履歴が元通りになるといわれていますが、あくまでも目安と捉えてください。
申し込みブラックになった方は、最低でも半年以上は履歴が消えるまで待ち、再度申し込みましょう。
クレジットカードでキャッシング
クレジットカードを所有している方は、クレジットカードでキャッシングすると現金を借りられます。
すでに所有しているクレジットカードであれば、審査なしでキャッシングできるため、申し込みブラックの状態の方でもスムーズにお金を借りられます。
これからクレジットカードに申し込む場合は、申し込みブラックが原因でクレカ発行の審査に落ちる可能性が高くおすすめできません。手持ちのクレカでキャッシングできるのかを確認してみてください。
低めの限度額を希望する
低めの限度額を希望して申し込むと、審査に通過できる可能性があります。
審査基準は会社によって異なるため、申し込みブラックが原因と考えている方の中には、他の原因で審査に落ちた方が含まれている可能性もあります。
原因がほかにあると推測できる方や申し込みブラックなのかわからない方は、低めの限度額で申し込みましょう。
限度額を低めに設定すると、求められる返済能力が低くなり、返済能力の低さが原因で審査に落ちた方も審査に通過できる可能性があります。
しかし、申し込みブラックが原因で審査に落ちていた場合は、履歴が元に戻る期間が延長されるリスクがあります。
何が原因で審査に落ちたのかがわからない場合は、一度信用情報機関に情報開示請求をおこなって確認するのもおすすめです。
債務整理を検討する
新たな借入で現在の借金を返済しようと考えている方は、債務整理を検討するのも一つの方法です。債務整理を実行すれば、現在の借金の大幅な減額や全額免除を受けられます。
しかし、債務整理を実行すると長期間新規の借入ができなくなったり、財産を差し押さえられたりするリスクがあるため、安易な選択は避ける必要があります。
慎重に検討して、自身に最適な方法が債務整理だと感じた方は、弁護士や司法書士などの専門家に相談してみましょう。
自身に最適な借金の整理の方法がわからない方は、法律事務所の無料相談を活用してみてください。
中小消費者金融を利用
中小消費者金融であれば、審査に通過できる可能性があります。貸金業者の種類は、主に大手消費者金融と中小消費者金融の二つに分かれます。
中小消費者金融は大手の審査に落ちた方をターゲットに運営している業者です。
そのため、大手消費者金融の審査に落ちた方でも、中小消費者金融であれば融資を受けられる場合もあります。
しかし「審査なし」「ブラックでも借りられる」などの謳い文句で利用者を集めている業者は闇金の可能性が高いため、利用は避けてください。
結果的に返済不可能になり、債務整理に追い込まれる方も多いため、闇金や怪しい業者は避けて借入先を検討しましょう。
申し込みブラック解消後におすすめのカードローン3選
申し込みブラック解消後におすすめのカードローンを3社紹介します。
サービス名 | セントラル | プラン | アロー |
---|---|---|---|
サービス画像 | |||
融資時間 | 最短即日 | 最短即日 | 最短45分 |
金利 | 年4.8~18.0% | 年15.00~20.00% | 年15.00~19.94% |
無利息期間 | 最大30日間 | ― | ― |
独自サービス | 女性のためのローン 「マイレディス」 | 毎月最低2,000円からの 返済が可能 | 複数の借入先を1つに まとめられる借換ローンに対応 |
おすすめな方 | コンビニで手軽に 借入したい方 | 毎月無理なく返済を おこないたい方 | 勤務先や家族にカードローンの 利用を知られたくない方 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
自身に最適な特徴を持つカードローンを選んでみてください。
セントラル
セントラルは昭和48年創業の歴史ある中小消費者金融です。はじめて利用する方は最大30日間の無利息期間があるため、30日以内に返済すれば利息がかかりません。
また、即日融資に対応しており、平日14時までに申し込めばその日のうちに融資ができます。
全国のセブン銀行ATMで借り入れ・返済ができるため、手軽にコンビニで融資を受けたい方はセントラルを利用しましょう。
プラン
プランは大阪府に実店舗をかまえる消費者金融です。24時間Web申し込みが可能で来店の必要がありません。
返済方法はインターネット振込、店頭窓口、ATM、銀行振込から選べます。
毎月の最低返済額は2,000円からと少額のため、家計を圧迫したくない方にもおすすめです。
保証人も必要ないため、インターネットから気軽に申し込んでみてください。
アロー
アローは最短45分で審査が完了し、即日融資が可能です。急な出費が発生したときや、お金を借りに行く時間がないときでもすぐに借りられます。
専用アプリから申し込むと、郵送物が一切なく、Web上ですべて完結します。
また、職場への在籍確認を原則なしとしているため、周囲にバレたくないという方でも安心でしょう。
申し込みブラックに関する気になる疑問
ここでは、申し込みブラックに関する気になる疑問に回答します。
申し込み履歴の登録や削除されるタイミングは?
申し込み履歴の登録や削除のタイミングは公開されていないため、厳密なタイミングは断言できません。
しかし、一般的には仮審査に申し込んだ時点で登録され、半年間は履歴が残るといわれています。登録や削除のタイミングはあくまでも目安と捉えておきましょう。
何件から申し込みブラックになる?
何件から申し込みブラックになるのかは、審査内容が公開されていないため、断言できません。
しかし、同時に3件以上申し込むと申し込みブラックの状態になる可能性が高いといわれています。多くても2件に抑えるとよいでしょう。
住宅ローンやマイカーローンの審査に影響する?
申し込みブラックは、住宅ローンやマイカーローンの審査にも影響が出ます。住宅ローンやマイカーローンも借主の返済能力を判断するために、信用情報を確認します。
信用情報に申し込みブラックの履歴が記載されている場合は、返済能力が低いと判断され、審査に悪影響が及ぶ可能性は高いです。
将来住宅ローンやマイカーローンを利用する可能性がある方は、申し込みブラックによって悪影響を与えないように注意してください。
申し込みブラックでも融資を受けられる?
申し込みブラックでも融資を受けられる可能性はあります。中小消費者金融であれば、大手の審査に落ちても審査に通過できる可能性があります。
しかし、確実に審査に通過できるとは限らないと把握しておきましょう。
まとめ
申し込みブラックは、短期間に複数の会社に申し込んだ履歴が信用情報機関に登録されている状態であり、審査に悪影響が出ます。
申し込みブラックにならないためには、半年以内の新規申し込みを避けたり、同時申し込みを控えたりする必要があります。
また、根本的な解決策の実行も必要です。家計を見直し、収入の範囲内に支出を抑えれば貯金も貯まるため、借金する必要もなくなります。
お金に困っている方は、緊急の対策として申し込みブラックにならないようにお金を借りつつ、収入と支出のバランスを調整してみてください。